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2011-08-06

シルヴァーマン 「はじめての数論」第3版 第1章練習問題

※MathJaxの数式表示に少し時間がかかります。

1.1
三角数の一般項をT_n=n(n+1)/2、平方数の一般項をS_m=m^2とする。T_n=S_mとなる自然数は、不定方程式n(n+1)/2=m^2の自然数解n=n_i, m=m_i (i=1,2,3,..)。T_1=S_1=1よりn_1=1, m_1=1T_8=S_6=36よりn_2=8, m_2=6である。探索するとT_{49}=S_{35}=1225よりn_3=49, m_3=35T_{288}=S_{204}=41616よりn_4=288, m_4=204。無数にありそうな気はする。

本を一周読んだ後の記述を使うと、n(n+1)/2=m^2よりx=2n+1, y=2mとおけば、Pell方程式(第30章)x^2-2y^2=1が得られる。この最小解はx=x_1=3, y=y_1=2で、定理30.1により、全ての解はx_k+y_k√2=(x_1+y_1√2)^k, k=1,2,3,...で与えられる。x_1は奇数、y_1は偶数。またx_{k-1}が奇数、y_{k-1}が偶数なら、x_k+ y_k√2=(x_1+y_1√2)(x_{k-1}+ y_{k-1}√2)よりx_k= x_1x_{k-1}+2y_1y_{k-1}は奇数、y_k= y_1x_{k-1}+x_1y_{k-1}は偶数となるから、全てのx_kが奇数、全てのy_kが偶数となるので、n_k=(x_k-1)/2, m_k=y_k/2によってT_n=S_mとなる自然数の無数の組が得られる。

1.2
i番目の奇数までの奇数の和をS_n=\sum_{i=1}^n (2i-1)として、S_1=1, S_2=4, S_3=9, S_4=16, S_5=25,...となり平方数の列になりそう。実際 S_n=\sum_{i=1}^n (2i-1)=2\sum_{i=1}^n i-n=2n(n+1)/2-n=n^2で確かに平方数である。

1.3
pが奇素数なら、p, p+2, p+4のいずれかは3の倍数だから、その3の倍数が素数3自身の場合、すなわち3,5,7の場合しかない。p=2ならp+2=4, p+4=6は素数でない。したがって、三つ子素数は3,5,7の1組しかない。

1.4
(a)
N^2-1=(N+1)(N-1)だから、N-1=1すなわちN=2の場合しかない。このときN^2-1=3で素数だから、この1つの場合のみ。

(b)
2, 7, 23, 47,....無数にありそうな気はする。

(c)
N^2-3については13, 61, 97,...無数にありそうな気はする。N^2-4についてはN^2-4=(N+2)(N-2)よりN-2=1すなわちN=3の場合しかない。このときN^2-4=5で素数だから、この1つの場合のみ。

(d)
aが平方数でないこと、と予想される。

1.5
S=1+2+3+...+nとする。

(i)nが偶数の時
n=2mとして、S=1+2+3+...+m+(m+1)+...+nの第i項と第(n-i+1)項の和(i=1,2,...,m)は、i+n-i+1=n+1なので、各i=1,2,...,mについて和を取れば、S=(n+1)m=n(n+1)/2

(ii)nが奇数の時

n=2m+1, m=(n-1)/2として、S=1+2+3+...+m+(m+1)+(m+2)+...+nの第i項と第(n-i+1)項の和(i=1,2,...,m)は、i+n-i+1=n+1で、第m+1項はm+1=(n-1)/2+1=(n+1)/2。したがって、各i=1,2,...,mについての和をとり、第m+1項を加えると、S=(n+1)m+(n+1)/2 =n(n+1)/2

1 件のコメント :

  1. 問題1.4を数値計算と素数定理から検証して、(https://sky-time-math.hatenablog.jp/entry/2020/07/03/192528)、確率論的に無限に題意の型の素数が無数にあることを説明しました。
    (https://sky-time-math.hatenablog.jp/entry/2020/07/04/111918)
    (https://sky-time-math.hatenablog.jp/entry/2020/07/04/152601)

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