演習問題1
x2(x2+y2-1)-(xy+1)(xy-1)=x4-x2+1∈<x2+y2-1, xy-1>
演習問題2
(ii)⇒(i)はfi∈<f1,..., fs>から(1≤i≤s)。
(i)⇒(ii)はイデアルの定義から明らか。
演習問題3
小問a
x+y, x-y∈<x,y>だから演習問題2により<x+y,x-y>⊂<x,y>。
kの標数が2でなければ、
x=2-1(x+y)+2-1(x-y)∈<x+y,x-y>, y=2-1(x+y)-2-1(x-y)∈<x+y,x-y>,
だから演習問題2により<x,y>⊂<x+y,x-y>。
以上により<x,y>=<x+y,x-y>。
kの標数が2だと<x+y,x-y>=<x+y>でたぶんムリ。
小問b
x+xy=1·x+x·y∈<x,y>, y+xy=y·x+1·y∈<x,y>,
x2=x·x∈<x,y>, y2=y·y∈<x,y>により<x+xy, y+xy, x2, y2>⊂<x,y>。
kの標数が2でなければ、
1·(x+xy)-1·(y+xy)=x-y∈<x+xy, y+xy, x2, y2>と、
1·(x+xy)+1·(y+xy)=x+y+2xy∈<x+xy, y+xy,
x2, y2>,
2-1y·(x+xy)+2-1x·(y+xy)-2-1y·x2-2-1x·y2=xy∈<x+xy, y+xy, x2, y2>より
(x+y+2xy)-2·xy=x+y∈<x+xy, y+xy,
x2, y2>だから、
小問aと演習問題2より<x,y>=<x+y,x-y>⊂<x+xy, y+xy,
x2, y2>。
したがって<x,y>=<x+xy,
y+xy, x2, y2>。
kの標数が2だとたぶんムリ。
小問c
2(x2-4)+3(y2-1)=2x2+3y2-11,
(x2-4)-(y2-1)=x2-y2-3だから
<2x2+3y2-11, x2-y2-3>⊂<x2-4, y2-1>。
kの標数が5でなければ、
5-1·(2x2+3y2-11)+5-1·3(x2-y2-3)=x2-4∈<2x2+3y2-11, x2-y2-3>
5-1·(2x2+3y2-11)-5-1·2(x2-y2-3)=y2-1∈<2x2+3y2-11, x2-y2-3>
より<x2-4, y2-1>⊂<2x2+3y2-11, x2-y2-3>。
したがって<x2-4, y2-1>=<2x2+3y2-11, x2-y2-3>。
kの標数が5だとたぶんムリ。
演習問題4
1≤i≤tに対しgi∈< f1,..., fs>なので、
f1,..., fsが全て消える(a1,..., an)に対しg1,..., gtも全て消えるから
V(f1,..., fs) ⊂V(g1,..., gt)。逆の包含関係も同様。
演習問題5
命題4と演習問題3bにより明らか。
演習問題6
小問a
Iの要素の次数はいくらでも大きくなるので、
Iのk上のベクトル空間としての基底も無限に必要。
小問b
0=y·x+(-x)·y∈<x,y>
小問c
0=fj·fi+(-fi)·fj
小問d
x2+xy+y2=(x+y)x+y·y=x·x+(x+y)y
小問e
x+x2-x2=x∈<x+x2, x2>また明らかにx+x2,x2∈<x>だから、
演習問題2により<x+x2, x2>=<x>だが、
x+x2∉<x2>, x2∉<x+x2>だから、<x+x2, x2>は<x>の極小基底。
線形空間では基底の数は、
基底のとり方によらず次元で決まっていたのと異なる。
演習問題7
V(xn, ym)={(0,0)}である。
補題6の次のところの例でI({0,0})=<x,y>が示されている。
演習問題8
小問a
f∈I(V)なら明らかに任意の正整数mについて、
fmはV上で消えるからfm∈I(V)。
逆にある正整数mについてfm∈I(V)なら、
V上の任意の点(a1,...,an)でf(a1,...,an)m=0。
f∈k[x1,...,xn]でkは体だから整域なので、
f(a1,...,an)=0でなければならないのでf∈I(V)。
したがってI(V)は根基。
小問b
(x)2∈<x2, y2>だがx∉<x2, y2>だから<x2, y2>は根基でない。
演習問題9
小問a
捩れ3次曲線のパラメタ付けx=t, y=t2, z=t3より
y2-xz=t4-t4=0だからy2-xz∈I(V)。
小問b
(2)式以下の議論により、
y2-xz=[x2+(y-x2)]2-x[x3+(z-x3)]=(x2+y)(y-x2)-x(z-x3)。
演習問題10
V(x-y)のパラメタ付けx=t, y=tより
f∈<x-y>なら明らかにfはV(x-y)上消えるからf∈I(V(x-y))
逆にらf∈I(V(x-y))なら、(2)式以下と同様の議論により、
h∈k[x,y],
r∈k[x]が存在してf(x,y)=h(y-x)+rで、
0=f(t,t)=r(t)が任意のt∈kについて成り立つからrは零函数。
kは無限体だから第1章§1命題5によりrは零多項式なのでf(x,y)=h(y-x)∈<x-y>。
したがってI(V(x-y))=<x-y>。
演習問題11
V=V(y-x3,z-x4)でアフィン多様体。
捩れ3次曲線と同様の議論によりI(V(y-x3,z-x4))=<y-x3,z-x4>。
演習問題12
V=V(y2-x3,z-x2)でアフィン多様体。
確かに容易ではない・・・。
演習問題13
小問a
x,y=1または0に対しx2-x, y2-yは0となるから、
x2-x, y2-y∈I。故に演習問題2により<x2-x,y2-y>⊂I。
小問b
F2は可換な体なので可換環だから、任意のp,h∈F2[x]
(deg(p)≥deg(h))についてp=qh+rとなるq,r∈F2[x]
(deg(r)<deg(h))が一意に存在する。
故にf=∑0≤i≤deg(f) piyi (pi∈F2[x])とすれば、
pi=hi(x2-x)+aix+bi,hi∈F2[x],
ai,bi∈F2と書けるのでf=A(x2-x)+q1x+q2。
ただしA=∑0≤i≤deg(f) hiyi∈F2[x,y],
q1=∑0≤i≤deg(f) aiyi∈F2[y],
q2=∑0≤i≤deg(f) biyi。
さらにq1=g1(y2-y)+ay+b,
q2=g2(y2-y)+cy+d
(g1,g2∈F2[y],
a, b, c, d∈F2)と書けるから、
B=xg1+g2∈F2[x,y]とすればf=A(x2-x)+B(y2-y)+axy+bx+cy+d。
小問c,d
a=b=c=d=0なら明らかにf(x,y)∈I。
逆にf(x,y)∈Iならf(0,0)=0なのでd=0、
するとf(1,0)=0からb=0、f(0,1)=0からc=0、f(1,1)=0からa=0を得る。
故にf(x,y)∈Iとf=A(x2-x)+B(y2-y)∈<x2-x,y2-y>は同値だからI=<x2-x,y2-y>。
小問e
y(x2-x)+x(y2-y)=x2y+xy2-xy-xy=x2y+xy2。
演習問題14
小問a
V=WならV⊂WかつV⊃Wだから、
命題8(i)によりI(V)⊂I(W)かつI(V)⊃I(W)となりI(V)=I(W)。逆も同様。
小問b
命題8(ii)よりV≠WとI(V)≠I(W)は同値だから、
命題8(i)によりV⊊WとI(V)⊋I(W)は同値。
演習問題15
小問a
補題6の証明と同様。
小問b
Xは(1,1)を含まないから単にI(X)=<x-y>。
小問c
第1章§1演習問題6aによりI(ℤn)={0}。
いきなりすみません。
返信削除演習問題4の解答の仕方を教えていただけないでしょうか。
f1,...,fs、g1,...,gt>がすべて消えるというところがわからないです。