演習問題1
小問a
Iはk[x1,..., xn]のイデアルだから§5系6により、
IのGröbner基底g1,..., gs∈k[x1,..., xn]が存在してI=<g1,..., gs>。
故に命題1によりf=g+r, g=∑1≤i≤s ai gi∈Iとなるようなa1,..., as, r∈k[x1,..., xn]が存在して、
rのどの項も、すべてのLT(gi)で割り切れないから
§4補題2によりrのどの項も単項式イデアル<
LT(g1),..., LT(gs)>に属さない。
g1,..., gsはGröbner基底だから定義により< LT(g1),...,
LT(gs)>=<LT(I)>なので、
rのどの項も<LT(I)>に属さないから、再び§4補題2により、
rのどの項も<LT(I)>のすべての元で割り切れない。
小問b
命題1の一意性の証明と全く同様。
演習問題2
小問a
xy=y(x+z)-z(y-z)-z2。
小問b
xy=x(y-z)+z(x+z)
-z2。
演習問題3
HTMLの制限により\overline(f)はfで表す。
全てのf∈IについてfG=0だから、LT(f)はどれかのLT(g1),..., LT(gs)で割れるので、
§4補題2によりLT(f)∈< LT(g1),..., LT(gs)>。
fはIの任意の元だから<LT(I)>⊂< LT(g1),..., LT(gs)>。
逆の包含関係は明らかなので<LT(I)>=<LT(g1),..., LT(gs)>となり、
GはIのGröbner基底。
演習問題4
r=fG, r'=fG'とする。
命題1により任意のfについてr, r'はG,G'によってそれぞれ一意に定まる。
さらにG,G'はIのGröbner基底なので、演習問題1の証明から、
単項式順序を固定すればr=r'。
演習問題5
小問a
LCM(LM(f),LM(g))=x2yz2なので、
定義4によりS(f,g)=[x2yz2/(4x2z)]f-[x2yz2/(xyz2)]g=3x2z4-(7/4)y3z。
小問b
LCM(LM(f),LM(g))=x4yz2、
S(f,g)=[x4yz2/(x4y)]f-[x4yz2/(3xz2)]g=(1/3)x3y2-z4。
小問c
LCM(LM(f),LM(g))=x7y2z、
S(f,g)=[x7y2z/(x7y2z)]f-[x7y2z/(2x7y2z)]g=2ixyz-2。
小問d
LCM(LM(f),LM(g))=xyz2、
S(f,g)=[xyz2/(xy)]f-(xyz2/z2)g=3xyz-z5。
演習問題6
単項式順序が異なると、S(f,g)を作った時に、
打ち消し合わせる項の選択が異なるから、S(f,g)も一般に異なる。
例えば演習問題5dでgrlex順序では、
LCM(LM(f),LM(g))=z3、S(f,g)=[z3/z3]f-(z3/z2)g=xy+3z2で、
lex順序と異なる。
演習問題7
f=LT(f)+f', g=LT(g)+g'とおけば、S(f,g)=(xγ/LT(f))f'-(xγ/LT(g))g'より、
multideg(LT(f)LT(g)S(f,g))= multideg(LT(f))+multideg(LT(g))+multideg(S(f,g))
=γ+max(multideg(f')+multideg(LT(g)), multideg(g')+multideg(LT(f))。
ここでmultideg(f')<multideg(LT(f))かつmultideg(g')<multideg(LT(g))だから、
multideg(LT(f))+multideg(LT(g))+multideg(S(f,g))
<γ+multideg(LT(f))+multideg(LT(g))なので、
multideg(S(f,g))< γを得る。
演習問題8
lex順序でf=-x2+y, g=-x3+zとすれば、
LCM(LM(f),LM(g))=x3, S(f,g)=-xy+z。
S(f,g)のどの項もLT(f)=-x2,LT(g)=-x3で割れないから、
BuchbergerのSペア判定条件により、{f,g}は<f,g>のGröbner基底でない。
演習問題9
問題文の「グレブナ基底であることを示せ」は、
「グレブナ基底であるかどうかを決定せよ」の誤訳だろう
(少なくとも原著第3版ではそう)。
小問a
grlex順序でf=x2-y, g=x3-zとして、LCM(LM(f),LM(g))=x3、S(f,g)=-xy+z。
S(f,g)のどの項もLT(f)=-x2,LT(g)=-x3で割れないから、
BuchbergerのSペア判定条件により、{f,g}は<f,g>のGröbner基底でない。
小問b
§2演習問題6から、invlex順序は変数順序が逆順のlex順序。
すなわちlex順序z>y>x。
f=-y+x2, g=-z+x3として、結果的にS(f,g)は、
本文中のlex順序y>z>xと同様の計算になり、{f,g}は<f,g>のGröbner基底。
小問c
lex順序でf=xy2-xz+y, g=xy-z2,
h=x-yz4として
S(f,g)=-xz+yz2+y=-zh-yz5+yz+y。この余り-yz5-yz+yはLT(f), LT(g), LT(h)で割れないから
BuchbergerのSペア判定条件により、{f,g}は<f,g>のGröbner基底でない。
演習問題10
(著者コックス公式の第3版errata:88ページの項では、
問題文の仮定にさらに、「fとgは少なくとも2つの項を持つとする」
を付け加えろとのこと)
小問a
LM(f)とLM(g)が互いに素だからLCM(LM(f),LM(g))=LM(f)LM(g)で、
LC(f)=LC(g)=1よりLT(f)=LM(f), LT(g)=LM(g)だから、
S(f,g)=LT(g)f-LT(f)g=-(g-LT(g))f+(f-LT(f))g。
小問b
(著者コックス公式の第3版errata:88ページの項では、
S(f,g)≠0も示せという指示が追加)
fとgは少なくとも2つの項を持つので、f=LT(f)+f', g=LT(g)+g'とすれば、
multideg(f)>multideg(f')で、S(f,g)=-(g-LT(g))f+(f-LT(f))g=-g'f+f'g。
もしS(f,g)=0なら、-g'f+f'g=0だから、LT(-g'f)とLT(f'g)は打ち消しあうので、
§2演習問題11bより-LT(g')LT(f)+LT(f')LT(g)=0。
すなわちLT(g')LT(f)=LT(f')LT(g)となり、LT(f)|LT(f')LT(g)。
ところがLM(f)とLM(g)は互いに素だから、LT(f)∤LT(g)なので、
LT(f)|LT(f')でなければならない。
これはmultideg(f)≤multideg(f')を意味するから、multideg(f)>multideg(f')と矛盾。
したがってS(f,g)≠0。
上で示したことから、LT(-g'f)とLT(f'g)は打ち消し合わないから、
LT(S(f,g))=LT(-g'f+f'g)は、LT(-g'f)=-LT(g')LT(f)またはLT(f'g)=-LT(f')LT(g)に等しい。
したがってLT(S(f,g))はLT(f)またはLT(g)の倍元で、
LT(f),LT(g)とLM(f),LM(g)はkの定数倍の違いしかないから
LT(S(f,g))はLM(f)またはLM(g)の倍元。
演習問題11
xδ=LCM(xαLM(f),
xβLM(g))とする。
LT(xαf)=xαLT(f), LT(xβg)=xβLT(g)なので、
S(xαf, xβg)=[xδ/(xαLT(f))]xαf-[xδ/(xβLT(g))]xβg=(xδ/LT(f))f-(xδ/LT(g))g。
ここでxγ=xδ/LCM(LM(f),LM(g))とすれば、
明らかにδ≥multideg(LCM(LM(f),LM(g))だからxγは単項式で、
S(xαf, xβg)= xγS(f,g)を得る。
演習問題12
小問a
演習問題1によりf=f'+fG, g=g'+gG,
f',g'∈Iと書ける。
fG=gGなら、f-g=f'-g'∈I。
逆にf-g∈Iなら、GはGröbner基底なので系2により(f-g)G=0で、
§3演習問題12により(f-g)G= fG-gGだからfG=gG。
小問b
§3演習問題12により明らか。
小問c
小問aと同様にf=f'+fG, g=g'+gG,
f',g'∈Iとして、
fg=f'g'+f'gG+fGg+fGgGで、f'g'+f'gG+fGg∈Iだから問題文の式を得る
(HTMLの制限で書きにくい・・・)。
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