2010-11-26

シルヴァーマン 「はじめての数論」第3版 第26章練習問題

26.1
(a)
p=a2+ab+b2
a
b
3
1
1
7
1
2
13
1
3
19
2
3
31
1
5
37
3
4
43
1
6
p≡1 (mod 6)またはp=3、と予想される。

p=a2+ab+b2が素数ならp≡1 (mod 6)またはp=3を証明する。
a=0またはb=0のときpは平方数となり素数でないので、
a≥1, b≥1。このときp≥3なのでp奇数だから、
abのどちらかが奇数でどちらかが偶数であるか、またはabがともに奇数。

(i) abのどちらかが奇数でどちらかが偶数のとき
pの式はa,bについて対称なので、aが偶数としてよい。
a=2lb=2k+1 (l.k)として、p=a2+ab+b2=2(2l2+2kl+l+2k2+2k)+1
l.k の式に共通因数2があって2|6だから、mod 6ではl.k mod 3で調べれば十分である。
0 l.k ≤29通りの組み合わせに対し、(l.k)=(0,1), (1,2), (2,0)に対しては、
p≡3 (mod 6)なので、3|pとなりp=3のみが素数で、他は素数ではない。
他の(l.k)についてはすべてp≡1 (mod 6)となる。
したがって、pが素数ならp≡1 (mod 6)またはp=3

(ii) abがともに奇数のとき
a=2l+1b=2k+1 (l.k)として、pa2+ab+b2=4(l2+kl+k2)+3 (mod6)
(i)と同様に、l.k mod 3で調べれば十分。
0 lk ≤26通りの組み合わせに対し、l=kのときは、p≡3 (mod 6)なので、
3|pとなりp=3のみが素数で、他は素数ではない。
他の(l.k)についてはすべてp≡1 (mod 6)となる。
したがって、pが素数ならp≡1 (mod 6)またはp=3

以上により、p=a2+ab+b2が素数ならp≡1 (mod 6)またはp=3

逆の、素数pについてp≡1 (mod 6) またはp=3ならp=a2+ab+b2となるa,bが存在すること、
についてはp=3のときはa=b=1。あとは降下法でなんとか構成するのだろうなあ・・・。

(b)
p=a2+b2
a
b
2
1
1
5
1
2
13
2
3
17
1
4
29
2
5
37
1
6
41
4
5
定理26.1によりp≡1 (mod 4)またはp=2

26.2
p ≥5は奇数だから、abのどちらかが奇数でどちらかが偶数である。

(i) aが偶数でbが奇数の場合
a=2lb=2k+1 (k.l)として、p=a2+5b2=4l2+20k(k+1)+54l2+5 (mod 20)
l≡0 (mod 5)ならp≡0 (mod 5)なってp5よりpは素数でないから、l0 (mod5)
そこでさらにl=5m+n (1n≤4)とおけば、1n≤4に対し
p4l2+54n2+5≡1または9 (mod 20)

(ii) aが奇数でbが偶数の場合
a=2l+1b=2k (k.l)として、p=20k2+4l(l+1)+14l(l+1)+1 (mod 20)
ここでl=5m+n (0n≤4)とおけば、n=2のときはp4n(n+1)+1≡0 (mod 5)なって
p5よりpは素数でない。n=0,1,3,4に対してはp4n(n+1)+1≡1または9 (mod 20)

以上により、p=a2+5b2≥5が素数ならp≡1または9 (mod 20)


26.3
降下法1回目: 2422+412=5·12049
降下法2回目: 1052+322=12049


26.4
(a)

降下法1回目: 160≡4 (mod 13), 7≡-6≥-13/2 (mod 13)から462+762=4·1973
降下法2回目: 232+382=1973
(7≡7≥13/2 (mod 13)を使ってしまうと、
532+842=5·1973と992+82=5·1973の間を堂々巡りするので注意。)

(b)
降下法1回で261≡1 (mod 10), 947≡-3 (mod 10)から2582+1732=96493



26.5

(a)
a
b
c
p=a2 +b2+ c2
0
1
1
2
0
1
2
5
0
2
3
13
0
1
4
17
0
2
5
29
0
1
6
37
0
4
5
41
0
2
7
53
0
5
6
61
0
3
8
73
0
5
8
89
0
4
9
97
1
1
1
3
1
1
3
11
1
1
9
83
1
2
6
41
1
3
3
19
1
3
7
59
1
4
6
53
1
6
6
73
2
2
3
17
2
2
9
89
2
3
4
29
2
6
7
89
3
3
5
43
3
3
7
67
3
4
4
41
3
4
6
61
3
4
8
89
3
5
5
59
3
5
7
83
5
6
6
97

この表により、p=2, 3, 5, 11, 13, 17, 19, 29, 37, 41, 43, 53, 59, 61, 67, 73, 83, 89, 97
つまり7, 23, 31, 47, 71, 79は三つの平方数の和でない。

(b)
(i) p-1 (mod8)
(ii) p-1 (mod8)



なお合成数を含めるといわゆる三平方和定理が成り立つことが、

Legendreにより証明されているそうだ:
「自然数m3つの平方数の和で表される必要十分条件は
m=4n(8k+a) (n≥0, k≥0, a=1,2,3,5,6)
つまりm=4n(8k+7)の場合かつその場合に限り、
m3つの平方数の和に表されない。」
この系の三角数定理については練習問題29.2

(c)
(ii)の対偶「素数p3つの平方数の和ならp-1 (mod8)」を証明する。
p=2のときは成り立っている。他のpは奇数なので、
a,b,c2つが偶数・1つが奇数か、またはa,b,cがすべて奇数。
a,b,c2つが偶数・1つが奇数のとき、a=2l, b=2k, c=2m+1 (k.l,m{,0})として、
p=4(l2+k2+m2+m)+1。括弧の係数4があるので、mod 8ではl,k,mmod 2で調べれば十分。
l,k,m=0または1のすべての組み合わせで、p1または5 (mod8)なので、p-1 (mod8)
a,b,cがすべて奇数のとき、a=2l+1, b=2k+1, c=2m+1 (k.l,m{,0})として、
p=4(l2+l+k2+k+m2+m)+3l2+l≡0 (mod 2)が常に成り立つから、p≡3-1 (mod8)
したがって(ii)が成り立つ。

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