42.1
n=1のときS1=0=(1-1)/1で成り立つ。
n=mのときSm=(m-1)/mが成り立つとすると、
Sm+1=Sm+1/[m(m+1)]=m/(m+1)なので、n=m+1のときも成り立つ。
42.2
(a)
C4(X)=X(X+1)(2X+1)(3X2+3X-1)/30=(6X5+15X4+10X3-X)/30。
確かにC4(1)=1, C4(2)=17, C4(3)=98。
(b)
C5(X)=X2(X+1)2(2X2+2X-1)/12=(2X6+6X5+5X4-X2)/12
確かにC5(1)=1, C5(2)=33, C5(3)=276。
42.3
(a)
漸化式においてnkの項は最初の有理式からのみ現れるから、
Ck-1(n)の主係数は1/k、したがってCk(n)の主係数は1/(k+1)。
(b)
a=1/2である。
k=2のときCk-1(n) のnkの係数a=1/2で成り立つ。
k≥3については、定理42.1の漸化式においてCk-1 (n) のnk-1の項の係数は、
(i) 最初の有理式の累乗を展開したnk-1の項の係数
(ii) 和の項でのj=k-2の項の主係数1/(k-1) ((a)により)と漸化式の係数の積
の2項の和kC1/k- kCk-2/[k(k-1)]=1/2である。
(c)
b=k/12である。
k=2,3のときCk-1(n) のnk-1の係数bはそれぞれ(k-1)/12で成り立つ。
k≥3については、定理42.1の漸化式においてCk-1 (n) のnk-2の項の係数は、
(i) 最初の有理式の累乗を展開したnk-2の項の係数
(ii) 和の項でのj=k-2の項の最高次の次の次数の係数1/2((b)により)と漸化式の係数の積
(iii) 和の項でのj=k-3の項の最高次係数1/(k-2)((a)により)と漸化式の係数の積
の3項の和kC2/k- kCk-2/(2k)-kCk-3/[k(k-2)]=(k-1)/12。
42.4
(a)
Ck(0)=0であることをkについての数学的帰納法で示す。
k=0,1のときはCk(0)=0。
定理42.1の漸化式でk≤mのとき成り立つとすると、k=m+1では第2項の和の項は0だから、
Cm(0)=[(0+1)m+1-1]/(m+1)=0となり、k=m+1でも成り立つ。
すなわち、Ck(X)の多項式はXを因数として持ち、定数項はない。
(b)
C0(-1)=-1, Ck(-1)=0 (k>0)であることをkについての数学的帰納法で示す。
C0(X)= Xなので、C0(-1)=-1。またk=1のときはC1(-1)=0 。
定理42.1の漸化式でk≤mのとき成り立つとすると、
k=m+1では第2項の和の項で残るのはC0(X)だけだから、
Cm(-1)=[(-1+1)m+1-1]/(m+1)-C0(-1)/(m+1)=0となり、k=m+1でも成り立つ。
すなわち、k>0ではCk(X)の多項式はX+1を因数として持つ。
(c)
k>0ではCk(X)の整多項式の部分はX+1を因数として持つから、
Ck(p-1)はpを因数として持ちうる。
が、漸化式の分母にpが現れないことを示さなければならないが・・・。
条件足んなくね?
(d)
C0(-1/2)=-1/2, C1(-1/2)=-1/8=-1/23, C2(-1/2)=0, C3(-1/2)=1/64=1/25,
C4(-1/2)=-7/1920=-7/(27·3·5), C5(-1/2)=-1/128=-1/27,
C6(-1/2)=-1/56=-1/(23·7), C7(-1/2)=51/6144=51/(211·3),
C8(-1/2)=-1123/320=1123/(26·5)., C9(-1/2)=-31/2048=31/211...うーん。
42.5
C5(X)を因数分解してC5(X)=X2(X+1)2/4=C1(X)2。
42.6
(a)
k=0のとき(0+1)!C0(X)=Xで整数係数。
k=1のとき(1+1)!C1(X)= X2+Xで整数係数。
定理42.1の漸化式のCk-1(n)を用いてk!Ck-1(n)がk≤mのとき整数係数とする。
k=m+1のときは(m+1)! Cmの式において、
(i) 最初の有理式の項は、分母が(m+1)なので(m+1)!を割るから整数係数多項式。
(ii) 後ろの和の各項m!m+1CiCi(X) (0≤i≤ m-1)について、2項係数は整数で、
帰納法の仮定によりm!Ci(X)= m(m-1)!Ci(X)は整数係数多項式だから、
和も整数係数多項式。
したがって (m+1)!Cmも整数係数多項式となる。
(b)
2, 6, 4, 30, 12, 42, 24, 90, 20, 66...の列からmod k+1で0らしい。
42.7
n=100までの範囲内では、T1=C2(1)=1しか見当たらない。
英語版ウィキペによると、この1組しかないことがBeukers (1988)により証明された。
42.8
(a)(b)
∑1≤k≤n Tk=∑1≤k≤n k+2C3=n+3C4
∵) n=1のとき3C3=4C4で成り立つ。
n=mで成り立つとすると、n=m+1のとき
∑1≤k≤m+1 k+2C3=m+3C4+ m+3C3=(m+3)!(m+4)/(4!m!)=(m+4)!/(4!m!)=(m+1)+3C4
となり、n=m+1でも成り立つ。
42.9
(a)(b)
略
(c)
∑1≤k≤n r-1+kCr=n+rCr+1
(d)
n=1に対してr-1+1Cr=rCr=1+rCr+1=1で成り立つ。
n=mで成り立つとすると、n=m+1のとき
∑1≤k≤m+1 r-1+kCr=m+rCr+1+ r+mCr=(m+r)!(m+r+1)/[m!(r+1)!]= m+1+rCr+1
となり、n=m+1でも成り立つ。
42.10
(a)
Pk(x)=1k+2kx+3kx2+4kx3+...+nkx(n-1)。
Pk(1)=Ck(n)。
(b)
l'Hospitalの公式からlimx→1(xn-1)/(x-1)=limx→1 nx=n=P0(n)。
(c)
微分を計算してP1(x)=nxn/(x-1)-P0(x)/(x-1)=[nxn+1-(n+1)xn+1]/(x-1)2。
(d)
l'Hospitalの公式を用いて、
limx→1 P1(x)=limx→1 n(n+1)xn-1/2=n(n+1)/2。
(a)のP1(1)の級数表現とこの結果から、C1(n)の式が証明された。
(e)
(c)(d)と同様にして、P2(x)=[n2xn+2+(-2n2-2n+1)xn+1+(n+1)2xn -x-1]/(x-1)3。
l'Hospitalの公式を繰り返し用いて、
limx→1 P2(x)=n(n+1)(2n+1)/6= C2(n)を得る。
(f)
めんどい・・・。
42.11
A(x)=B(x)+xB(x)+x2B(x)+x3B(x)+...=B(x)/(1-x)
42.12
問題文のx2の計算は誤っていて、
x2=S(2,0)+S(2,1)x+S(2,2)x(x-1)=S(2,0)+(S(2,1)-S(2,2))x+S(2,2)x2
よりS(2,0)=0, S(2,1)=1, S(2,2)=1。
(a)
同様に計算してS(3,0)=0, S(3,1)=1, S(3,2)=3, S(3,3)=1。
およびS(4,0)=0, S(4,1)=1, S(4,2)=7, S(4,3)=6, S(4,4)=1。
(c)
問題文は全く誤っていて(てか漸化式になってない)、
正しくはS(k, j)=S(k-1, j-1)+jS(k-1, j)。
xk=∑0≤j≤k S(k, j)x(x-1)...(x-j+1) (1)
一方、xk-1=∑0≤j≤k-1 S(k-1, j)x(x-1)...(x-j+1)より、
xk=∑0≤j≤k-1 S(k-1, j)x(x-1)...(x-j+1)·x
∑0≤j≤k-1 S(k-1, j)x(x-1)...(x-j+1)(x-j+j)
=∑1≤i≤k S(k-1, i-1)x(x-1)...(x-i+1)+∑0≤j≤k-1 jS(k-1, j)x(x-1)...(x-j+1) (i=j+1)
=S(k-1, k-1) x(x-1)...(x-k+1)+∑1≤j≤k-1 (S(k-1, j-1)+ jS(k-1, j))x(x-1)...(x-j+1) (2)
(1)と(2)の各項の係数を比較して、
S(k, 0)=0
S(k, k)=S(k-1, k-1) (=...=S(1,1)=1)
S(k, j)=S(k-1, j-1)+jS(k-1, j)
を得る。
(d)
与式は漸化式の初項S(1,1)=1, S(1,0)=0を与える。
また与式の表式を用いると、、
S(k-1, j-1)+jS(k-1, j)=[1/(j-1)!]∑0≤i≤j-1 (-1)j-1-ij-1Ci ik-1+(j/j!)∑0≤i≤j (-1)j-ijCi ik-1
=[1/(j-1)!]∑0≤i≤j-1 (-1)j-i(-j-1Ci+ jCi)ik-1+(1/j!)jCj jk
二項係数の加法定理より-j-1Ci ik-1+jCi=j-1Ci-1=(i/j) jCiだから、
S(k-1, j-1)+jS(k-1, j)=(1/j!)∑0≤i≤j-1 (-1)j-i jCiik+(1/j!)jCj jk=(1/j!)∑0≤i≤j (-1)j-i jCiik
=S(k, j)
となるから、与式は(b)の漸化式も満たす。
したがって、与式は第2種Stirling数の一般項を与えている。
42.13
定理42.1の漸化式から(n+1)k-1=∑0≤i≤k-1 kCi Ci(n)。
この式にk=1のときC1(n)に与式を代入すると右辺=nとなるので成り立つ。
k=mで成り立つとして、k=m+1のときについて、
与式とStirling数の漸化式を用いて右辺=(n+1)m+1-1を示すのだと思うが・・・。
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