2010-12-05

シルヴァーマン 「はじめての数論」第3版 第31章練習問題1

31.1
定理31.1の証明で√Dの代わりにαとおくだけで、全く同様に証明できる。

31.2
(a)
y=1のとき1.618よりx=2x/y=2
y=2のとき≈3.236よりx=3x/y=1.5
y=3のとき≈4.854よりx=5x/y1.667
y=4のとき≈6.472よりx=6x/y=1.5
y=5のとき≈8.090よりx=8x/y=1.6
y=6のとき≈9.708よりx=10x/y1.667
y=7のとき≈11.326よりx=11x/y1.571
y=8のとき≈12.944よりx=13x/y=1.625
y=9のとき≈14.562よりx=15x/y1.667
y=10のとき≈16.180よりx=16x/y=1.6
y=11のとき≈17.798よりx=18x/y1.636
y=12のとき≈19.416よりx=19x/y1.583
y=13のとき≈21.034よりx=21x/y1.615
y=14のとき≈22.652よりx=23x/y1.643
y=15のとき≈24.271よりx=24x/y=1.6
y=16のとき≈25.889よりx=26x/y=1.625
y=17のとき≈27.507よりx=28x/y1.647
y=18のとき≈29.124よりx=29x/y1.611
y=19のとき≈30.743よりx=31x/y1.632
y=20のとき≈32.360よりx=32x/y=1.6

x=21, y=13が最もγに近い。

(b)
γ1.618033989である。
x=34, y=21に対しx/y=1.619047619
x=55, y=34に対しx/y=1.617647059
x=89, y=55に対しx/y=1.618181818
x=144, y=89に対しx/y=1.617977528
x=233, y=144に対しx/y=1.618055556
x=377, y=233に対しx/y=1.618025751
x=610, y=377に対しx/y=1.618037135
x=987, y=610に対しx/y=1.618032787
x=1597, y=987に対しx/y=1.618034448

(c)
ある長方形から、その短辺を一辺とする正方形を切り出したときの残りの長方形が、
もとの長方形と相似、となるときのもとの長方形の辺の比が黄金比。
この定義からすると、美学とかどっちかというと後付けで、
実用上、木板なり石板なりの規格を取りやすいとか、
この規格に従っておけば、余りからもなんか作れそうとか、そういう話な気がする。
Euclid原論4巻の正五角形の作図定理の美しさが、
美学的というか神秘的なムードを漂わせてはいるので、
その辺から美学と関連付けられたんだろうか。まあどっちが先かよく知らんが。
現代的にはFermat素数の性質という理解から、
さらにGalois理論とも関連付けられる、面白い数。

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