34.1
(a) 原点を中心とした正方形
(b) 原点を中心とした正方形
(c) Aの位置ベクトルa=(a,b), Bの位置ベクトルb=(-b,a)から、
a·b=-ab+ab=0なので、∠AOB=∠R。
(d) (c)と同様に、Cを-α、Dを-iαに対応する点とすれば、
∠BOC=∠COD=∠DOA=∠AOB=∠R。また、OA=OB=OC=OD=√(a2+b2)なので、
四角形ABCDは原点を中心とした正方形となる。
34.2
(a) α/β=3+2i+(2-8i)/17よりγ=3+2i。ρ=α-βγ=2-2i。N(ρ)=8< N(β)=34。
(b) α/β=3-i+(-23-27i)/74よりγ=3-i。ρ=α-βγ=-4+i。N(ρ)=17< N(β)=74。
(c) α/β=3+i+(1+i)/2よりγ=3+i。ρ=α-βγ=4-2i。N(ρ)=20< N(β)=58。
34.3
定理34.2の証明において、γから升目の中央までの距離√2/2を用いると、
強い不等式N(ρ) ≤N(β)/2を得るが、N(ρ) <N(γ)を得たいだけなら、
γとα/βの距離が1より小さければ良い。
すなわち、α/βの点を中心として半径1の円の内部(円周は含まない)にある格子点は、
すべてγとして採用することができる。
(a)
円に入る格子点の数が最も少ないのはρ=0のときで格子点は1個だが、
これは除外すると、
α/βの点がRe(α/β)またはIm(α/β)が有理整数の場合に2個で最小である。
(b)
Re(α/β)もIm(α/β)も有理整数でなく、α/βの点とある格子点との距離≤√2-1なら、
3個の格子点が円に入るので、存在する。
(c)
Re(α/β)もIm(α/β)も有理整数でなく、α/βの点とある格子点との距離>√2-1なら、
4個の格子点が円に入るので、存在する。
(d)
5個の格子点を含むやり方はないから存在しない。
34.4
(a)
αまたはβが単数の場合の最大公約数が定義されていないが、
自然な選択は1で良いから、この場合は自明。
そこでαもβも単数でないとする。
αの素因数分解をα=uαπ1π2... πr、βの素因数分解をβ=uβσ1σ2... σsとすれば、
N(πi)>1, N(σi)>1だから、最大公約数の素因数分解は、
αとβに共通の素因数の積からなり、一意的である。
したがって、γとδは単数の違いしかないので、γはδを割り、
ある単数uが存在してしてδ=uγとなる。
(b)
定理34.3により、αr+βsの形のGauss整数の0でないノルム最小の元μは、
αとβを割るから、α,βの公約数である。μの素因数分解は単数の不定性を除き、
αとβの素因数分解に共通なGauss素数の積で一意に表される。
α,βの最大公約数γは、単数の不定性を除き、
α,βに共通な全てのGauss素数の積として一意に表されるから、
あるGauss整数qが存在してγ=qμ, N(γ) ≥N(μ)となる。
したがってγもαr+βsの形で表せるから、問題の集合の元である。
(c)
gcd(α,β)= γより、あるGauss整数α', β'が存在してα=α'γ、β=β'γ、N(gcd(α', β'))=1
(つまり単数uが存在してgcd(α', β')=u)と書けるから、
αr+βs=γ(α'r+β's)= γt (t=α'r+β'sはGauss整数)と常に表すことが出来る。
(c)より問題の集合は最大公約数γのGauss整数倍で、(b)のμ
もその元だから、N(γ) ≤N(μ)である。しかし(b)からN(γ) ≥N(μ)なので、
N(γ) =N(μ)となり、μもまたα,βの最大公約数であるから、
(a)からある単数uが存在してしてμ=uγ。
αr+βs =μに解(r,s)が存在するので、適当に単数をかければαr+βs =γにも解が存在する。
さらに定理34.2の整除性から互除法も可能だから、
定理6.1の一次方程式定理に類似の定理が、単数の不定性を除きGauss整数でも成り立つ。
34.5
定理34.2の整除性から互除法が可能。ただし単数の不定性はある。
(a) -1+5i
(b) 1
(c) -7+4i
(d) 互いに互いを割り切り、ノルム最大になるのは16-120i。
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