37.1
(a)
Fm|Fmnと予想される。
(b)
黄金比γに対し、α1=γ, α2=1/γとして、Fn=(α1n-α2n)/√5。
Fmn=[(α1m)n-(α2m)n]/√5=(α1m-α2m)[(α1m)n-1+(α1m)n-2(α2m)1+...+(α2m)n-1]/√5
=Fm[(α1m)n-1+(α1m)n-2(α2m)1+...+(α2m)n-1]だから、Fm|Fmn。
(c)
パターンというと、例えばgcd(m,n)=1ならgcd(Fm, Fn)=1。
あとは、
F10=55=5·11=11F5
F15=610=2·5·61=61F3F5
F18=2584=23·17·19=22·19F9
F20=6765=3·5·1141=1141F4F5
F21=10946=2·13·421=421F3F7
F30=832040=23·5·11·31·61=11·31·61F5F6
F33=3524578=2·89·19801=19801F3F11
F35=9227465=5·13·141961=141961F5F7
なども用いて、
gcd(m,n)=1, m>2, n>3ならFm|Fmn, Fn|FmnだがFm2|Fmn, Fn2|Fmnでない。
m=2については、gcd(2,n)=1, n>3なら、Fn|FmnだがFn2|Fmnでない。
といったところか。
(d)
gcd(m,n)=gならgcd(Fm, Fn)= Fg| Fmn。証明は難しいらしい。
FgがFm, Fnの公約数であることは(a)と同様に示すことができるが、
最大公約数であることを示すのはややこしそうだ。
(e)
...
37.2
(a)
F1= F2=1=12, F12=144=122。
指数的に増大するFibonacci列と平方関数、つまり多項式関数が交差するのは
ここだけなんじゃないだろうか。つまりこれら以外に平方数はない?
・・・と思ったら、Cohn (1964)により、これら以外に平方数がないことが証明されたそうだ。
(b)
F4=3とF10=55。三角数も多項式関数なので、指数的に増大するFibonacci列と
無数に交差する気がしない。
37.3
(a)
F3=2, F4=3, F5=5, F7=13, F11=89, F13=233, F17=1597, F23=28657, F29=514229。
(b)
「n>4なら素数である。」
(c)
F19=4181=37·113, F31=1346269=557·2417で合成数だから正しくなさそう。
(d)
Fnが素数でnが合成数であったとすると、n=lmとして、
練習問題37.1(b)よりFl|Fn, Fm|Fn,である。
n>4なので、2<l<nまたは2<m<nだから、1<Fl<Fnまたは1<Fm<Fnとなるので、
Fnは1とFn以外に約数を持つことになり矛盾。
したがってnは素数でなければならない。
37.4
(a)
1, 3, 4, 7, 11, 18, 29, 47, 76, 123
(b)
Binetの公式を求めたときのc1,c2の連立方程式のH2の式の方を、
c1α12+c2α22=3に変えればよい。結果Ln=α1n+α2nを得る。
(c)
n=1から順に、-4, 4, -4, 4, -4, 4, -4, 4, -4, 4。
Ln2-5Fn2=4(-1)n
∵) α1α2=-1だから、Ln2-5Fn2=(α1n+α2n)2-(α1n-α2n)2=4(α1α2)n=4(-1)n。
(d)
nについての数学的帰納法を用いると、n=1のときL1=1, L2=3は奇数でL3=4は偶数。
n-1で成り立つとすると、L3(n-1)+1= L3n-2= L3(n-1)+ L3(n-1)-1は偶数+奇数で奇数。
L3(n-1)+2= L3n-1= L3n-2+ L3(n-1)も奇数+偶数で奇数だから、
L3n= L3n-1+ L3n-2は奇数+奇数で偶数となり、nでも成り立つ。
F3nについても同様。
(c)の公式から、(L3n/2) 2-5(F3n/2)2=(-1)3n=(-1)nなので、
nが偶数の時L3n/2, F3n/2はD=5のPell方程式の解の無限列を与える。
またnが奇数の時はL3n/2, F3n/2は、練習問題32.1で調べた、
D=5のPell方程式類似の方程式x2-5y2=-1の解の無限列である。
実際n=1のときx2-5y2=-1の最小解は(x,y)=(2,1)が得られ、
n=3のとき次の解(x,y)=(38,17)が得られる。
37.5
(a)
1, 3, 19, 87, 451, 2223,...
Binetの公式を導いたときと同様にして、An=[5n-(-2)n]/7。
(b)
0, -2, -4, 0, 16, 32, 0, -128, -256, 0, ...
Binetの公式を導いたときと同様に、漸化式からα1=-1+i√3, α2=conjg(α1)より、
c1=(√3-i)√3/12としてBn=2Re(c1α1n)。
(c)
0, 0, 1, 4, 15, 50, 161, 504, 1555, ....
Binetの公式を導いたときと同様に、漸化式からα1=-1, α2=2, α3=3より、
Cn=[-(-1)n-2n+1+3n]/12
37.6
(a)
n=1から昇順に、1, 9, 1, 33, 1, 129, 1, 513, 1, 2049
(b)
nが奇数(odd=奇妙)の時Pn=1。
(c)
Binetの公式を導いたときと同様に、漸化式からα1=1, α2=2, α3=-2より、
Pn=1+2n+(-2)n。nが奇数なら冪の項は打ち消し合ってPn=1。
奇妙な振る舞いって言うから、もっとすごいことが起きるかと思ったら、
単にodd=奇数=奇妙とのシャレだったらしいw
37.7
(a)
黄金比をγとしてFn=(γn-γ-n)/√5なので、
log Fn/n=-log 5/(2n)+log γ+log(1-γ-2n)/n→log γ (n→∞)。
(b)
log An/n=-log 7/n+log 5+log[1-(-2/5)n]/n→log 5 (n→∞)。
(c)
|Bn|はn≡1 (mod 3)のとき0となるので、
log |Bn|はすべてのnに対しては定義できないから極限値はない。
n≡1 (mod 3)を除いた部分列をとれば0でない有限確定値を取る。
(d)
log Cn/n=-log 12/n+log 3+log[1-(-1/3)n-2(2/3)n]/n→log 3 (n→∞)。
すなわち、(b)のような特殊な例を除けば、
線形回帰数列の多くは指数的に発散する模様。
37.8
(a)
1,1, 2, 3, 7, 16, 65, 321, 4546, 107587,...
(b)
1, 2, 1, 3, 5, 16, 83, 1333, 110655,...
パターンは・・う~む。
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