2010-12-02

野尻抱影さんの本

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宙のまにまに
Blu-ray BOX
ちょっと古株の天文ファンには有名な、
野尻抱影さんという人がいた。
星に関する日本の言い伝えや和名を収集した
天文民俗学者である。
星好きとしては恥ずかしながら、
自分は去年のアニメ「宙のまにまに」を観て、
読書家の主人公が星について知りたいと思って読み始めた本、
として出てくるまでよく知らなかった。読んでみたら、
まさに日本の子供達に伝えたい事がたくさん載っている、
実にいい本がたくさんあった。

子供にたまに星空を教えることがあるが、
言い伝え系はギリシャ神話が多くなる。
現代の88星座の元になったのはギリシャの星座だから、
星座の話をするとそうなってしまうのだが、
はっきり言ってギリシャ神話なんて本当はやりたくない。
神話世界の雰囲気というか空気は、
日本に比べ乾燥した地中海世界のものだし、
ヨーロッパ人の先祖たちの崇めていた、
よく知らない神々の話ばかりだ。当然だが。
日本の星―星の方言集
野尻抱影
日本の星
―星の方言集
日本神話の湿度には全くそぐわないし、身の回りでも、
黄道十二宮以外は余り根付いていないし、根付くべきでもない。
日本の子供達は日本の神話や言い伝えをまず知るべきだ。
でも天体と関係ある有名な物といったら、
天の岩戸と竹取物語くらいで、星となると有名なものは、
七夕伝説くらいしか思い浮かばない
(まあ七夕だって中国のものだが、
日本に根づいていると言ってもいいだろう)。
そんな思いを抱えていた自分に、
野尻抱影さんの著書はまさにうってつけだった。

ただ、例えばある特定の星についての記述を、
野尻抱影さんの本から調べたいというとき、
いろいろな著書から拾い出しするのは大変で面倒だ。
どの星に関する記述がどの著書に載っているか、
まとめたメモのようなものが欲しいので、ちょこちょこ作ってみたい。

まにまにBDボックス欲しいなあ。でも高いなあ。

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