12.5
(a)
n!を割る2の冪乗の最高次をf2(n)として、
f2(1)=0, f2(2)=1, f2(3)=1, f2(4)=3, f2(5)=3, f2(6)=4, f2(7)=4,
f2(8)=7, f2(9)=7, f2(10)=8
(b)
Eulerの記号[x]=(xを超えない最大の整数)を用いると、
m≤log2n<m+1なるmを用いて、
f2(n)= [n/2]+ [n/22]+…+[n/2m]
なおn≡[n]m (mod m)とすれば、[n/2r]=(n-[n]2r)/ 2rであるから、
f2(n)=n(1-2-m)-{ [n]2/2+[n]22/22+ …+ [n]2m/2m}。
(c)
nまでの全ての2の倍数[n/2]個からn!へ因子2が1つずつ入り、
全ての22の倍数[n/22]個からn!へもう一つずつ因子2が入り、
以下同様に2mの倍数[n/2m]個まで繰り返すので、(b)の式が成り立つ。
(d)
2の冪の場合と全く同様に、m≤log3n<m+1なるmを用いて、
f3(n)= [n/3]+ [n/32]+…+[n/3m]= n(1-3-m)/2-{ [n]3/3+[n]32/32+ …+ [n]3m/3m}。
(e)
上と全く同様にして、m≤logpn<m+1なるmを用いて、
fp(n)= [n/p]+ [n/p2]+…+[n/pm]= n(1-p-m)/(p-1)-{ [n]p/p+[n]p2/p2+ …+ [n]pm/pm}。
例えばf7(1000)=164, f11(5000)=498。
(f)
[n/pm]≥1より、fp(n)= [n/p]+ [n/p2]+…+[n/pm] ≥m。
また、fp(n)=n(1-p-m)/(p-1)-{ [n]p/p+[n]p2/p2+ …+ [n]pm/pm}≤ n(1-p-m)/(p-1)<n/(p-1)
したがってm<n/(p-1)。
12.6
(a)
1338=2·3·223, 1115=5·223なので、n∈ℕ として1338+1115n≡0 (mod 223)だから、
素数にならない。
(b)
gcd(1438, 1115)=1なので、Dirichletの定理により無数に存在する。
例えば4783。
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