2010-10-25

シルヴァーマン 「はじめての数論」第3版 第12章練習問題3

12.5
(a)
n!を割る2の冪乗の最高次をf2(n)として、
f2(1)=0, f2(2)=1,  f2(3)=1, f2(4)=3, f2(5)=3, f2(6)=4, f2(7)=4,
f2(8)=7, f2(9)=7, f2(10)=8

(b)
Eulerの記号[x]=(xを超えない最大の整数)を用いると、
mlog2n<m+1なるmを用いて、
f2(n)= [n/2]+ [n/22]+…+[n/2m]
なおn≡[n]m (mod m)とすれば、[n/2r]=(n-[n]2r)/ 2rであるから、
f2(n)=n(1-2-m)-{ [n]2/2+[n]22/22++ [n]2m/2m}

(c)
nまでの全ての2の倍数[n/2]個からn!へ因子21つずつ入り、
全ての22の倍数[n/22]個からn!へもう一つずつ因子2が入り、
以下同様に2mの倍数[n/2m]個まで繰り返すので、(b)の式が成り立つ。

(d)
2の冪の場合と全く同様に、mlog3n<m+1なるmを用いて、
f3(n)= [n/3]+ [n/32]+…+[n/3m]= n(1-3-m)/2-{ [n]3/3+[n]32/32++ [n]3m/3m}

(e)
上と全く同様にして、mlogpn<m+1なるmを用いて、
fp(n)= [n/p]+ [n/p2]+…+[n/pm]= n(1-p-m)/(p-1)-{ [n]p/p+[n]p2/p2++ [n]pm/pm}
例えばf7(1000)=164, f11(5000)=498

(f)
[n/pm]1より、fp(n)= [n/p]+ [n/p2]+…+[n/pm]m
また、fp(n)=n(1-p-m)/(p-1)-{ [n]p/p+[n]p2/p2++ [n]pm/pm} n(1-p-m)/(p-1)<n/(p-1)
したがってm<n/(p-1)

12.6
(a)
1338=2·223, 1115=5·223なので、n として1338+1115n≡0 (mod 223)だから、
素数にならない。

(b)
gcd(1438, 1115)=1なので、Dirichletの定理により無数に存在する。
例えば4783

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