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9.1
(a)
9^{794}=(9^{72})^{11}\cdot9^2\equiv9^2\pmod{73}=81\equiv8\pmod{73}
(b)
x^{86}=(x^3)^{28}\cdot x^2\equiv x^22 \pmod{29}\equiv6\pmod{29}から、x\equiv8,21\pmod{29}
(c)
x^{39}=(x^3)^{12} x^3\equiv x^3\pmod{13}\equiv3\pmod{13}で、x=0〜12の中に、3乗して3と合同になる数はないので解なし。
9.2 (Wilsonの定理)
(a)
p=2のとき1!\equiv1\pmod{2}
p=3のとき2!\equiv2\pmod{3}
p=5のとき4!\equiv4\pmod{5}
p=7のとき6!\equiv6\pmod{7}
p=11のとき10!\equiv10\pmod{11}
p=13のとき12!\equiv12\pmod{13}
pが素数なら(p-1)!\equiv -1 \pmod{p}が予想される。
(b)
まず次の2つの補題を証明する。
補題1:pを素数とする。x^2\equiv1\pmod{p}と、x\equiv1\mbox{または}-1\pmod{p}は同値。
(証明) x^2-1=(x-1)(x+1)\equiv0\pmod{p}なのでp|(x-1)(x+1)。したがって補題7.1よりx-1\equiv0\pmod{p}またはx+1\equiv0\pmod{p}。よってx\equiv1\mbox{または}-1\pmod{p}。逆は明らか。
補題2:pが素数、\gcd(a,p)=1なら、ax\equiv1\pmod{p}の解となるx=a^{-1} (つまり既約剰余系での乗法の逆元)が合同を除きただ一つ定まる。
(証明)定理6.1でb=p, g=1とすれば、ax\equiv1\pmod{p}の解a^{-1}が存在することがわかる。別の解x=a'もあったとすると、a(a-1-a')\equiv0\pmod{p}だが、a\not\equiv0\pmod{p}よりa-1-a'\equiv0\pmod{p}。よってa'\equiv a-1\pmod{p}。特に補題1により、a\equiv1\mbox{または}-1\pmod{p}のときかつその時に限り、a^{-1}\equiv a\pmod{p}となり自分自身が逆元となる。
(a)の予想(Wilsonの定理)の証明:
p=2の時は明らか。
p\geq3の時、補題2により、\{2,3,4....(p-2)\}の各元に、互いに乗法の逆元となる元がただ一つ存在するから、これら(p-3)個(偶数個)の元は、ab\equiv1\pmod{p}となる2元aとbを組にして、(p-3)/2組に分けることが出来る。したがって、2\cdot3\cdot4\cdot\cdots(p-2)\equiv1^{(p-3)/2}=1 \pmod{p}だから、(p-1)!=1\cdot2\cdot3\cdot4\cdot\cdots(p-2)(p-1)\equiv1\cdot1\cdot(p-1)=p-1\equiv-1 \pmod{p}。
9.3
(a) 計算機でm=100まで計算してみると、mが素数のとき(m-1)!\equiv-1\pmod{m} (これはFermatの小定理)、m=4のとき3!\equiv2\pmod{4}、mが4でない合成数のとき(m-1)!\equiv0\pmod{m}の模様。
(b) 多分できるが計算量的に非現実的だろう。
9.4
Fermatの小定理およびその対偶「a^{m-1}\not\equiv1 \pmod{m}となる整数a\not\equiv0\pmod{m}が存在すればmは合成数」は成り立つが、Fermatの小定理の逆は一般に成り立たない(練習問題10.3と第19章を参照)。
(a) 結論付けられる。
(b) 結論付けられる。
(c) 結論付けられない。
9.1
(a)
9^{794}=(9^{72})^{11}\cdot9^2\equiv9^2\pmod{73}=81\equiv8\pmod{73}
(b)
x^{86}=(x^3)^{28}\cdot x^2\equiv x^22 \pmod{29}\equiv6\pmod{29}から、x\equiv8,21\pmod{29}
(c)
x^{39}=(x^3)^{12} x^3\equiv x^3\pmod{13}\equiv3\pmod{13}で、x=0〜12の中に、3乗して3と合同になる数はないので解なし。
9.2 (Wilsonの定理)
(a)
p=2のとき1!\equiv1\pmod{2}
p=3のとき2!\equiv2\pmod{3}
p=5のとき4!\equiv4\pmod{5}
p=7のとき6!\equiv6\pmod{7}
p=11のとき10!\equiv10\pmod{11}
p=13のとき12!\equiv12\pmod{13}
pが素数なら(p-1)!\equiv -1 \pmod{p}が予想される。
(b)
まず次の2つの補題を証明する。
補題1:pを素数とする。x^2\equiv1\pmod{p}と、x\equiv1\mbox{または}-1\pmod{p}は同値。
(証明) x^2-1=(x-1)(x+1)\equiv0\pmod{p}なのでp|(x-1)(x+1)。したがって補題7.1よりx-1\equiv0\pmod{p}またはx+1\equiv0\pmod{p}。よってx\equiv1\mbox{または}-1\pmod{p}。逆は明らか。
補題2:pが素数、\gcd(a,p)=1なら、ax\equiv1\pmod{p}の解となるx=a^{-1} (つまり既約剰余系での乗法の逆元)が合同を除きただ一つ定まる。
(証明)定理6.1でb=p, g=1とすれば、ax\equiv1\pmod{p}の解a^{-1}が存在することがわかる。別の解x=a'もあったとすると、a(a-1-a')\equiv0\pmod{p}だが、a\not\equiv0\pmod{p}よりa-1-a'\equiv0\pmod{p}。よってa'\equiv a-1\pmod{p}。特に補題1により、a\equiv1\mbox{または}-1\pmod{p}のときかつその時に限り、a^{-1}\equiv a\pmod{p}となり自分自身が逆元となる。
(a)の予想(Wilsonの定理)の証明:
p=2の時は明らか。
p\geq3の時、補題2により、\{2,3,4....(p-2)\}の各元に、互いに乗法の逆元となる元がただ一つ存在するから、これら(p-3)個(偶数個)の元は、ab\equiv1\pmod{p}となる2元aとbを組にして、(p-3)/2組に分けることが出来る。したがって、2\cdot3\cdot4\cdot\cdots(p-2)\equiv1^{(p-3)/2}=1 \pmod{p}だから、(p-1)!=1\cdot2\cdot3\cdot4\cdot\cdots(p-2)(p-1)\equiv1\cdot1\cdot(p-1)=p-1\equiv-1 \pmod{p}。
9.3
(a) 計算機でm=100まで計算してみると、mが素数のとき(m-1)!\equiv-1\pmod{m} (これはFermatの小定理)、m=4のとき3!\equiv2\pmod{4}、mが4でない合成数のとき(m-1)!\equiv0\pmod{m}の模様。
(b) 多分できるが計算量的に非現実的だろう。
9.4
Fermatの小定理およびその対偶「a^{m-1}\not\equiv1 \pmod{m}となる整数a\not\equiv0\pmod{m}が存在すればmは合成数」は成り立つが、Fermatの小定理の逆は一般に成り立たない(練習問題10.3と第19章を参照)。
(a) 結論付けられる。
(b) 結論付けられる。
(c) 結論付けられない。
9.2(b)の補題2の「aー1」は、「aのマイナス1乗」、つまり a^(-1) ですね。
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