2010-10-27

シルヴァーマン 「はじめての数論」第3版 第17章練習問題1

17.1
1147=31·37, 329=7·47なのでgcd(329,1147)=1
またφ(1147)=30·36=1080なので、gcd(113, φ(1147))=1だから、
アルゴリズム17.1によって解を求めることができ、
x4521229≡763 (mod 1147)

17.2
(a)
113, 347, 463は素数だから、アルゴリズム17.1によって解を求めることができ、
x347323≡37 (mod 463)

(b)
588=22·3·72より、φ(588)=168=23·3·7gcd(139,588)=gcd(275, φ(588))=1なので、
アルゴリズム17.1によって解を求めることができ、
x≡13911≡559 (mod 588)


17.3
(a)
xkb (mod m)の解として、アルゴリズム17.1でのuから得られるu =u0を用いた解
x0bu0(mod m)と異なる解xx1 (mod m)があったとする。
bux1kux11+φ(m) v (mod m)と書けるので、uku-φ(m) v=1の解の一つu =uで、
x0x1は異なるから、lを用いてu’= u0+φ(m)lである。ところが、
x1bu= bu0+φ(m)l= bu0x0 (mod m)となるから、xkb (mod m)の解はmod mでただ一つである。

(b)

gcd(k,φ(m))=q, k= kq, φ(m) = fq, ku‘=1+ fvとし、xkb (mod m)の解xx0がもしあれば、
k‘, u‘, f‘,qを使って別の解が作れることを示すのだと思うが、うまくいかないなあ。




(c)

lとする。

一般論として分かること
 m=pが素数なので、b=0ならすべてのk≥2に対しx≡0 (mod p)のみが解。
 m=pが素数なので、Fermatの小定理からk=(p-1) l=φ(p)l (l>1)のとき
xkb (mod p)の解はb=1ならすべてのx≡1,2,.. p-1 (mod p)b>1なら解はない。
 Fermatの小定理によって、kpに対してはmod φ(p)で考えれば十分なので、
2k p-1としてよい。

m=2のときφ(2)=1なので、すべてのk≥2に対しgcd(k,φ(2))=1
xk≡0 (mod 2)の解はすべてのk≥2に対しx≡0
xk≡1 (mod 2)の解はすべてのk≥2に対しx≡1


m=3のときφ(3)=2k=2l+1に対しgcd(k,φ(3))=1なので解はただ一つ。
また、k=2l対しgcd(k,φ(3))=lなので解は一つではない。
xk≡0 (mod 3)の解はすべてのk≥2に対しx≡0
xk≡1 (mod 3)の解は
k=2l対しx≡1, 2
k=2l+1に対しx≡1
xk≡2 (mod 3)の解は
k=2l対し解なし。
k=2l+1に対しx≡2

m=5のときφ(5)=4k=4l+1, 4l+3に対してはgcd(k,φ(5))=1なので解はただ一つ。
また、k=4l , 4l+2対しgcd(k,φ(5))=4or2なので解は一つではない。
xk≡0 (mod 5)の解はすべてのk≥2に対しx≡0
xk≡1 (mod 5)の解は
k=4lに対しx≡1,2,3,4
k=4l+1対しx≡1
k=4l+2対しx≡1,4
k=4l+3対しx≡1
xk≡2(mod 5)の解は
k=4lに対し解なし。
k=4l+1対しx≡2
k=4l+2対し解なし。
k=4l+3対しx≡3
xk≡3(mod 5)の解は
k=4lに対し解なし。
k=4l+1対しx≡3
k=4l+2対し解なし。
k=4l+3対しx≡2
xk≡4(mod 5)の解は
k=4lに対し解なし。
k=4l+1対しx≡4
k=4l+2対しx≡2,3
k=4l+3対しx≡4

m=7のときφ(7)=6k=6l+1, 6l+5に対してはgcd(k,φ(7))=1なので解はただ一つ。
また、k=6l , 6l+2, 6l+3, 6l+4対しgcd(k,φ(7))>1なので解は一つではない。
xk≡0 (mod 7)の解はすべてのk≥2に対しx≡0
xk≡1 (mod 7)の解は
k=6lに対しx≡1,2,3,4,5,6
k=6l+1対しx≡1
k=6l+2対しx≡1,6
k=6l+3対しx≡1,2,4
k=6l+4対しx≡1,6
k=6l+5対しx≡1
xk≡2(mod 7)の解は
k=6lに対し解なし。
k=6l+1対しx≡2
k=6l+2対しx≡3,4
k=6l+3対し解なし。
k=6l+4対しx≡2,5
k=6l+5対しx≡4
xk≡3(mod 7)の解は
k=6lに対し解なし。
k=6l+1対しx≡3
k=6l+2対し解なし。
k=6l+3対し解なし。
k=6l+4対し解なし。
k=6l+5対しx≡5
xk≡4(mod 7)の解は
k=6lに対し解なし。
k=6l+1対しx≡4
k=6l+2対しx≡2,5
k=6l+3対し解なし。
k=6l+4対しx≡3,4
k=6l+5対しx≡2
xk≡5(mod 7)の解は
k=6lに対し解なし。
k=6l+1対しx≡5
k=6l+2対し解なし。
k=6l+3対し解なし。
k=6l+4対し解なし。
k=6l+5対しx≡3
xk≡6(mod 7)の解は
k=6lに対し解なし。
k=6l+1対しx≡6
k=6l+2対し解なし。
k=6l+3対しx≡3,5,6
k=6l+4対しx≡2解なし。
k=6l+5対しx≡6

bk乗根はmを法として0gcd(k, φ(m))?

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